「スタートダッシュの薪集め2013」第226回サルシカ隊がいく

投稿日: 2013年11月21日(木)09:58

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今年のワタクシ(サルシカ隊長の奥田です)の薪事情はすばらしく良好なのだ。
11月も中旬を越え、冬の寒さが攻め入ってきた。
朝夕には「うう、寒い!」と身体を震わせるようになってきた。

そろそろ薪集めだ。
薪ストーブに火を入れ、薪を消費すると同時に、来年の薪の確保に動くのだ。

冬に薪集めをするのにはいろいろな理由がある。

「夏だと暑いし、ムシやヘビもいるしねぇ」
間違いではないけどねぇ。

「薪を焚いてからじゃないと、薪棚の空きが確保できないからでしょ」
まあ、そういう人もいるだろうなあ。

「じゃ、何なんだよ!!」
まあまあ、そう慌てないで。

冬に薪を集める理由。
これは林業を知っている人にはごく当然のことなのだ。
実は、春から夏の木は、成長をするためにたくさんの水を吸っている。
逆に秋から冬の木は、一番水分が少ない。

建築用の木材でも、薪でも、ある程度の乾燥が必要なので、冬に切った木を使うのである。
なるほど〜、勉強になりましたねぇ(笑)。

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で、今シーズン初の薪集めである。
サルシカ副隊長のキヨちゃんから、「田んぼに日影をつくる木を切るから取りにおいんさ〜」と連絡があった。
現場はサルシカ秘密基地から車で5分ぐらいのところ。
近くてラッキー!
こういう時は山に暮らしていてよかったと思う(笑)。

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キヨちゃんの自動車工場で働いているやっさんが、すでに山に入ってウォンウォンとチェンソーを動かしていた。
彼はちょっと前まで林業組合にいた本物の木こりさんなのだ。

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結構切るからなあ。
キヨちゃんからそう聞いていたが、まさかこんなにたくさん切るとは思ってもなかった。
やっさんは10分に1本ぐらいの勢いで、ばしばし雑木を切り倒していく。

それをキヨちゃんとご近所のおとうちゃんとワタクシの3人がバシバシ刻み、軽トラに放りこむ。
車がいっぱいになったら家に戻って放り出し、また戻って・・・。
それを6回ほど繰り返す(笑)。

これはさすがにワタクシひとりでは回収しきれない、と、慌ててサルシカの面々に連絡。
が、仕事だったり、どこかへ出かけていたり・・・。
まあ急に言われても困るわなあ。

で、Facebookにも「薪ほしい人、おいで〜」とアップしておいたら、横山の金さんから連絡があり。
さっそく手伝いに来てくれるという。

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お昼をまたいで、ご近所のおとうちゃんに焼いてもらった焼き芋のアチアチ、ハグハグして。
また横山の金さん、私で薪ピストン。

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途中でやっさんに、
「隊長は左手で目立て(チェンソーの刃を研ぐこと)が苦手でしょ」
と指摘される。

バランスが悪くまっすぐ切れないという。
で、やっさんに研いでもらう。
おお、すごく切れる。
やっさん、精進いたします(笑)。

隣の写真は、アケビ。
もうちょっと置いておけば甘くなったろうに。
そんなアケビが山ほどあった。

ちなみにこちらは巨木がこちらめがけて倒れてくる衝撃映像。
あとちょっと位置がずれていたら、ワタクシの大切な軽トラちゃんが大破していたところであった(笑)。

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そして午後4時半。
なんとわずか1日で、ほぼ1年分の原木を確保したのであった。

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が、集めた以上は割らねばならぬ。
これが薪奴隷の宿命(笑)。

しかもとりあえず駐車場に薪を下ろしてしまったので、早く片付けないとお客さんの駐車スペースがない。
いかん!!
これはいかん!!

翌日、私は薪回収を諦めて薪の玉切りを開始!
玉切りとは、薪を割るまえの丸太状態にすることである。

きのう薪を運びまくってボロボロの身体にさらにムチを打って今度はチェンソー漬けぇ!!!

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お昼はなぜかお雑煮。
しかも木くずだらけなので家に入れず、外で雑煮。
なかなか幸せなシチュエーションなんだけれど、腕が披露でプルプル。
汁が溢れる〜。

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で、午後3時のおやつタイム。
半分以上の原木を玉切りにしたものの、まだまだ残っている。
あまりの終わりの見えなさに呆然としている(笑)。

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4時半。
疲れきって終了〜。
原木の山をどんどん玉にしていったため、なんと玉の砦ができあがってる!!
しかも砦の真ん中には切り残した原木が・・・・!!(涙)。

あまりに過酷な2日間であった。
が、まさか翌日。
今度は草刈り地獄が待っているとは・・・!!

サルシカ隊長、48歳!
限界に挑戦です(笑)。